AGA治療院に行って失敗した話

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世の中にはハゲ治療を目的としたAGA治療院というものが存在している。

まっとうな治療院もあるかもしれないが、髪の毛がむしり取られたハゲからさらにお金までむしり取ろうとする容赦ない治療院も世の中には存在する。

なぜそんなが商売が成り立っているのかといえば、もちろんそんな治療院にお金を払ってでもすがりついてしまう人がいるからである。

わたくしだ。

客が100%ハゲてる店って考えるとおもろいな

通院した背景

髪の悩みもなくAGA治療院へ通う人はいないだろう。


なおわたくしが悩んでいたのはいわゆるM字ハゲというサイドの生え際が引き潮になっていく現象である。

当時はハゲそのものに悩んだというよりも、それまで怖いもの知らずだった人間が老化現象、もっというと死に近づいているという事実に初めて直面し恐怖に苛まれたというのが正しい。

現象としてはただ少し生え際が後退したかもしれない、というだけの話ではある。

しかし当時は何故か「このままだと死ぬ」と涙目になりながらネットで色々調べ、一度AGA治療院で専門家にみてもらいたいと思って高評価がたくさんついている治療院へ流れるように申し込むという絵にかいたような情弱ムーブをキメたのである。

過ぎ去りし生え際を求めて

今にして思えばそんな騒ぐほどのものでもなかったが当時は異常におびえていたので正常な判断が出来なかったのだろう。

AGA治療院に通って後悔した理由

主に三点ある。
 ●採血が素人
 ●無駄に高い治療薬
 ●加工された撮影写真

では一つずつわたくしの苦いメモリーをさらけ出していく。

採血が素人

わたくしが初めて通院した際、一般的な治療院がそうなのかはわからないが採血をすると言われた。

心の準備が出来ていなかったわたくしは一瞬ドキッとしたものの、治療薬を投与しても問題ないかを確認するために採血が必要と言われたのでそれならば致し方なしとそのまま別室に通された。

そこには白衣を着てメガネをかけてそれっぽい恰好をした若いお兄さんがいたが、顔に貫禄はなく垢ぬけておらず、正直バイト感があった。

というか少し緊張している感すらあり、立ち振る舞いだけで客の不安を煽るなかなかの逸材だった。


お兄さん「で、では採血しますね」

プスッ

お兄さん「あれっ?もももう一回いきますね」

プスップスッ

お兄さん「あれ…あれー?ちょっとまってくださいね。。もう一回」

プスップスッ

こんな具合である。

あの日あんなに針を刺されたのはたこ焼きとわたくしくらいのものである。

採血時に「ちょ、、どんだけ刺すんすか」と言ったのはこの時が初めてであり、二度とこのセリフを使う機会がないことを祈る。

その後何回か実験台にされた結果、一応は採血が完了したものの「ここ大丈夫なのか?」というわたくしの不信感はこの時点でかなり高まっていたのである。

無駄に高い治療薬

採血後にはまた別の部屋に通され、医師(っぽい恰好をした人)から治療の方針についての説明があった。

ただし何をするというわけではなく、治療薬を毎日飲んで定期的に様子を見ましょうというものだった。


治療薬は院のオリジナルとアピールしていたものの、中身はプロペシアやミノキシジルといった広く使用されるAGA治療薬やビタミン剤になっており、なんでこれをオリジナルと言っているのかはよくわからなかったがひとまずこれを定期的に飲むらしい。

治療薬の組み合わせによって3~4パターンくらいのコースが用意されていたが、「このビタミン剤がないと効果が十分に発揮できない」のようにもっともらしい理由でしきりに年間40万円以上の高いコースを選ぶように相手は熱弁してくる。

積立NISAもびっくりのお値段

※後に知ったがこれらのAGA治療薬はネットで安価に買えてしまうため治療行為が投薬だけなのであればわざわざ通院して買う必要はない。

わたくしは医師(っぽい人)の勧めを振り切って安いコースにしたが、それでも年間20万近くはしただろうか。

なんとなくの個人的な感想だが、この医師(決して医師とは名乗っていない)っぽい人はいわゆる営業の人なんだろうなと。より高く売ることで自分の売上もあがるような。そんな印象を受けた。

そしてこの治療選定についてはもう一つ疑問がある。

事前に行った採血は「治療薬を投与して問題がないかを確認する」という立て付けだったはずだ。

にも拘わらず採血直後の結果もわからない状態で薬を販売したのはなぜだろう?

これ、帰宅中に気付いて急激に不安になったのを覚えている。

わたくしの血を抜いた目的はなんだったのだと。

写真撮影

さて治療方針が決まったら今度は写真室に移動して写真撮影が始まる。

これは経過観察という目的なので妥当だと思うし、どこでもやっていると思う。

そして写真室で正面から、斜めから、横から、後ろからと色々な角度からカメラを持ったお姉さんにパシャパシャと撮影されるのである。

メルカリに出品されるのかと思ったわ

なお写真撮影のお姉さんがめっちゃくちゃに可愛かった点は唯一のメリットポイントだろう。

数か月おきに撮影して毎回違う人だが、毎回美人だった。
ここまでの対応で不安になった客のハートを緩和させる目論見だろうかと勘繰ってしまう。

こうして約一年間、治療薬を飲み続けて定期的に通院して写真を撮影するという日々が始まる。

加工された撮影写真

治療薬を飲み続ける生活を続けて一年ほどが経過した。

正直なところ同じ成分のものがネットで安価に買えることが分かったためもう治療院での購入はやめようと思っていた。高いし。

そして薬がなくなるころにまた通院し、例によってパシャパシャと写真を撮られた後に医師(っぽい人)と面談になった。

なぜ頭頂部が・・・?

そこで彼は二枚の写真をわたくしに見せた。

●一年前の初回通院時に撮影した写真
●今回撮影した写真

これを比較して治療の効果を見てみましょうというものだった。

だが、一年前の初回通院時に撮影したという写真を見て絶句した。

明らかに頭頂部が加工されていたのだ。

頭頂部の本来ふさふさしている箇所に、つむじハゲに見えるようにコラ処理が施されていた。

これが本当に素人が作ったような雑コラ画像だったのだ

わたくしは自分の髪は毎日見ているし、頭頂部もたまに見るし触る。

散髪時にも見るので、どういう状態かはよく知っている。

わたくしが気にしていたのはあくまでも生え際であり、それは初回に伝えているはずだ。頭頂部がフサフサしているのは自分で良く知っている。

これはどういうことだ。

からの営業トーク

そして医師っぽい人は口を開く。
 ●あらあら、一年前の頭頂部はこんなハゲてたんですね(加工画像)。
 ●でも今はどうですか?手で触ってみてください。
 ●ふさふさしていますね。
 ●そうです。これが薬の効果です。
 ●治療は継続が大事なんですよ。
 ●で、治療続けますよね?
 ●おなじコース継続にしますねー。

前述の通り、わたくしの頭頂部はもともとハゲていないことなんてわたくし自身が良く知っている。

そもそも生え際の相談で来ていたはずなのに頭頂部の回復話をしてくる時点でまともにこちらの話を聞いていないということが良くわかった。

おそらくなのだが、通院する人は頭頂部に悩みを抱えているはずという前提で営業トークのテンプレートがあるのだろうと思った。

しかしわたくしの場合は頭頂部が別にハゲてないためテンプレ通りの営業ができず、結果として画像の方を加工して辻褄合わせようとしたように思える。

さすがに開いた口がふさがらなかった。

特に怒りはなかったが、むしろなぜこの人はこんなにも堂々と嘘がつけるのだろうかと価値観の違いに恐怖すら覚えた。

そして何より緻密で精巧な詐欺ならばまだしも、そのへんの画像をコピペしたレベルの雑な加工で騙せると思われていること自体が悲しかった。

わたくしはもう結構ですといって席を立ち、自身の情弱さを痛感して唇を噛みしめながら帰宅するのであった。

高い授業料であった。日々精進。

まとめ

結果的に、以下の理由でわたくしはAGA治療院に行ったことを後悔している。

●素人による採血
●無駄に高額な治療薬
●加工した画像を使った手口

特に画像加工だけは明確にわたくしを騙す意思を感じられたため許容できるものではなかった。

すべての治療院がこうとは限らないが、このような背景からわたくしは決しておススメできない。
治療といいつつもネットで買えるような薬を買わされるだけなので、それならば自分でネットで購入いしがほうがいいかもしれない。

現在は湯シャンの効果なのかオナ禁の効果なのかわらかないが生え際もそんなに悪化している感じはしないので、自分の信じたやり方を継続していく次第である。

ではまたいつか。

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