【2023】米国高配当ETF(VYM/HDV/SPYD)

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米国の高配当ETFとしてよく話題に上がるのがこの高配当ETF三銃士

✅VYM
✅HDV
✅SPYD

わたくしもこよなく愛している銘柄であり、これらの状況を整理してゆく。

整理内容

●2023年の配当日
●2023年の配当状況
●過去履歴からの配当金・利回り推移

実績早見表(2023)

銘柄権利落ち日権利確定日支払開始日配当金前年同期増減増減比
3月VYM3/203/213/23$0.7172$0.6622+$0.0550108.3%
HDV3/233/243/29$1.0421$0.7697+$0.2724135.4%
SPYD3/173/203/22$0.3874$0.6527 $0.265359.4%
6月VYM6/206/216/24
HDV6/76/86/13
SPYD6/166/206/22
9月VYM9/189/199/21
HDV9/269/2710/2
SPYD9/159/189/20
12月VYM12/1812/1912/21
HDV12/2012/2112/27
SPYD12/1512/1812/20

2023/03

3銘柄とも3月分の配当金情報は出揃った。

 ✅VYM先輩は安定の増配
 ✅HDV兄さんは前期比135%と大きく増配
 ✅SPYDニキは今回は減配

VYMもHDVもさすがの一言で拍手と花束を贈りたい。

SPYDも減配といえど昨年と一昨年が高かっただけに思える(SPYDの配当履歴の項目参照)。

とはいえ、SPYDとはそもそもこのように増配したり減配したりする銘柄なのだ。

歴戦のSPYDホルダー達にとってはこの程度の減配は当然織り込み済みで、今頃は余裕の表情を浮かべながらワインでも飲んでいることだろう。

(引用:集英社 HUNTER×HUNTER)

株価の比較 1月-3月

VYM HDV SPYD

三銘柄共通して、2/13日頃から緩やかな低下を見せたのちに若干上昇し、3/3頃からは落ち方が顕著となり、3/23にはVYMとHDVが-7%、SPYDは-10%となる。

やはりこうしてみるとSPYDはVYMやHDVと比べて動きが不安定だ。

3月には3銘柄とも権利確定日を待たずして大きく下落していたが、わたくしは毎晩チャートとにらめっこしながらせっせと仕込んでいた。

配当金・利回り履歴

高配当ETF三銃士の過去実績を順に追ってゆく。
 ●VYM
 ●HDV
 ●SPYD

VYM

VYMという銘柄における最大のメリットはやはりこの右肩上がりの安定感。

夫にしたい高配当ETFナンバーワンと言っていいだろう。

配当金/利回り履歴

 - 3月6月9月12月合計 年末株価 利回り
2023$0.72
2022$0.66$0.85$0.77$0.97$3.25$108.213.01%
2021$0.66$0.75$0.75$0.94$3.10$112.112.76%
2020$0.55$0.84$0.71$0.81$2.91$91.513.18%
2019$0.65$0.62$0.79$0.78$2.84$93.433.04%
2018$0.61$0.63$0.67$0.74$2.65$77.993.40%
2017$0.56$0.60$0.60$0.64$2.40$85.632.80%
2016$0.48$0.58$0.48$0.67$2.21$75.772.92%
2015$0.46$0.56$0.53$0.60$2.15$66.753.22%
2014$0.40$0.48$0.47$0.56$1.91$68.752.78%
2013$0.36$0.42$0.44$0.53$1.75$62.322.81%
2012$0.33$0.37$0.40$0.49$1.59$49.383.22%

コメント

年間の配当金は毎年常に増配し続けており、実家のような安心感を与えてくれる。

例えば2012年の配当金は合計$1.59だったが、これが10年後の2022年では$3.25にまで成長している。

これを利回りにすると、2012年の時点では3.22%だったものが2022年まで保持すると6.6%以上というSPYDすら余裕で上回る水準に高配当化していることになり、今後もその傾向が続いていく点からも長期保持と極めて相性がいい。

HDV

財務状況が健全な銘柄を中心に集めながらもVYMより利回りが高く、それでいて配当金自体も長期的に見れば伸びていっているバランス派。

抱かれたい高配当ETFナンバーワンと言って良いだろう。

配当金/利回り履歴

 - 3月6月9月12月合計 年末株価 利回り
2023$1.04
2022$0.77$0.57$1.23$1.14$3.72$104.243.56%
2021$0.88$0.81$1.05$1.05$3.80$100.993.76%
2020$0.91$0.88$0.85$0.92$3.57$87.674.07%
2019$0.82$0.75$0.78$0.78$3.13$97.793.20%
2018$0.80$0.80$0.79$0.71$3.09$84.383.67%
2017$0.72$0.72$0.72$0.78$2.94$90.143.26%
2016$0.68$0.68$0.69$0.69$2.73$82.253.32%
2015$0.72$0.72$0.72$0.72$2.88$73.413.92%
2014$0.57$0.59$0.63$0.67$2.45$76.543.20%
2013$0.54$0.55$0.56$0.58$2.23$70.253.17%
2012$0.53$0.54$0.52$0.51$2.09$58.763.56%

SPYD

月別でみてもトータルで見ても増配と減配を繰り返しておりVYM,HDVと比較して安定しているとは言い難いが、総じて利回りが高いという魅力がありつい手を出したくなる。

火遊びしたい高配当ETFナンバーワンと言っていいだろう。

配当金/利回り履歴

 - 3月6月9月12月合計 年末株価 利回り
2023$0.39
2022$0.65$0.42$0.42$0.51$2.00$39.585.04%
2021$0.64$0.40$0.39$0.13$1.55$38.923.98%
2020$0.40$0.37$0.26$0.61$1.63$32.944.95%
2019$0.34$0.46$0.45$0.50$1.75$39.254.45%
2018$0.35$0.38$0.45$0.44$1.62$34.074.75%
2017$0.32$0.34$0.36$0.40$1.42$37.453.79%
2016$0.28$0.33$0.33$0.58$1.52$34.864.36%

VYM vs HDV vs SPYD

年間利回り配当金の
成長
組み入れ
銘柄数
セクター構成
VYM
(3.0%前後)
約44021.10% 金融
14.20% ヘルスケア
12.50% 生活必需品
10.50% 資本財
10.30% エネルギー
HDV
(3.5%前後)
約7027.83% ヘルスケア
24.32% エネルギー
13.92% 情報技術
9.05% 通信サービス
8.57% 公益事業
SPYD
(4.5%前後)
約8021.04% 不動産
17.43% 金融
13.53% 公益事業
9.49% 一般消費財・サービス
8.13% 生活必需品

VYM,HDVとSPYDが対照的。

●VYM,HDV

配当金・株価がいずれも増加傾向にあるため、都度の細かな株価の増減はあまり気にせず将来を見越して定期的に買い付けが出来る。早期に買い付けするほど後々にボディブローのように響いてくる大気晩成型

ただし、この傾向が今後も維持されるとは限らない。

大器が晩成する前に何かしらの理由でこれらを保持できなくなった場合、これならSPYDに投資していた方がリターンは大きかったというケースもあり得る。

なおVYMとHDVでそれぞれ組み入れている銘柄のセクタが異なるため、分散の観点からそれぞれを偏らずに保持していくと良いだろう。

[独断と偏見に満ちたイメージ]
 ●ウサギとカメで言うところのカメ
 ●先輩にどやされながらも耐えて成長していく若手社員

●SPYD

配当金及び株価があまり成長しないため、高値掴みのダメージはそのまま残り続けることになる。

結論、暴落時など大きく株価を下げた時にまとめて買い付けするのがよさそう。

4.5%前後という高い配当金で即戦力になるが、将来的な成長率があまり望めない以上、長期保持する前提でいずれはVYM/HDVに大きく穴をあけられるケースが想定される。

[独断と偏見に満ちたイメージ]
 ●ウサギとカメで言うところのウサギ
 ●中途入社で即戦力の中年技術者

コメント

結局のところ、わたくしはVYM/HDVの優先的な買い付けをおススメする。

瞬間の利回りを見るとSPYDが圧倒するものの、長期的に見るとVYM/HDVが逆転し高配当化する点が予見されるためだ。

超長期的な保持が想定される高配当ETFにおいては、将来的な成長が見込みにくいSPYDよりも、緩やかながら成長と増配を繰り返すVYM/HDVの方が相性が良いということになる。

わたくしは基本的に
 ●VYM/HDV …優先的に買い付ける。
 ●SPYD   …大きく下げた時に理由次第で買い付ける。
という感覚。

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