ラーメン屋といえばごく一般的には庶民の味方ではあるが、ひとたび糖質制限プレイヤーに転身すると途端に利用し辛い飲食店へと変貌する。
そんなラーメン屋でも、高い敷居を取り除いてわたくしたちの方へ歩み寄ってくれるラーメン屋も存在する。
壱角家だ。
壱角家では「ベジタブル家系」という低糖質メニューを展開しているものの浸透しているとは言い難い現状がある。
ここではわたくしが壱角家に潜入しベジタブル家系を注文した結果を共有する。
●ベジタブル家系について
●ベジタブル家系の糖質量
●ベジタブル家系の実食結果

結論、糖質制限プレイヤーが足を踏み入れられる数少ないラーメン店である。
ベジタブル家系とは?

ベジタブル家系とは、家系ラーメンチェーン店「壱角家」が打ち出した低糖質メニューである。
●麺の代わりに野菜がたっぷり
●糖質90%カット
ラーメン店の低糖質メニューには大きく2種類ある。
●低糖質麺に置きかえ
●豆腐や野菜などに置きかえ
ベジタブル家系は後者に該当する。
このパターンでは以下のような意識をもって食べた方が適切だろう。
×低糖質なラーメン
〇ラーメンスープを使った野菜スープ
糖質量はどの程度か?
公式で明記されているのは「糖質90%OFF」という部分のみである。
●何と比較して90%オフなのか?
●結局ベジタブル家系の糖質量はどれほどか?
という肝心な部分については残念ながら公表されていない。
一般的なラーメンの糖質は70グラムほどという点を踏まえ、家系ということであればさらに糖質が上がりそうな気もするが100グラムはいかないだろう。
…ということで多く見積もって壱角家の通常ラーメンの糖質量が100グラムだとしても、90グラムがカットされるのであればベジタブル家系の糖質量は10グラムほどとなる…だろうか。

糖質10g程度であれば糖質制限プレイヤーにとっても利用しやすそうではある。
注文方法

さっそく壱角家に潜入してみる。
わたくしが行くのは新宿西口にある店舗である。
- 注文入店すると発券機があるのでベジタブル家系を選択する
左上の「家系ラーメン」を選択
タブの「ラーメン②」を選択する。
ほのかに画面に映っている人のことを気にしてはいけない。右下にある「麺無しメニュー」からベジタブル家系の醤油か塩を選ぶ。
ここまできて押す人はいないだろうが、麺をプラスするメニューもある。
この場合は「麺無しラーメンの麺入り」という謎なメニューが出来上がるのでお気をつけて。
- トッピング選択上部のメニュータブから「セット・トッピング」を選択
ラーメントッピングから好みのトッピングを選択する。
ベジタブル家系はデフォルトでは具材は少なく味気ない。
トッピングはどれも低糖質なものばかりなので、ここで色々と選んでおきたい。
- 注文右下の発券ボタンから注文する。
なお支払いには現金のほかキャッシュレス決済にも対応している。
- 追加注文食券をもって着席すると店員が水を持ってくるので食券を渡す。
ここで店員からラーメンの好みを聞かれるので上の画像を参考にチューニングする。(麺無しなので麺のかたさは選べない。)
このほか「麵無しラーメンですがよろしいですか?」と確認される。
加えてランチタイムでは「ライスもおつけしますか?」と確認確認される。
もちろんここでライスを選択するとせっかくの低糖質が台無しになることは言うまでも無い。
店内

ラーメン屋なのでカウンター席がメインだが、テーブル席もある。
店員呼び出しのベルは使う機会がなかったが、自動発券機導入前の名残だろうか。
卓上には各種調味料が置いてある。
家系の濃厚スープには単体でも美味しいものだが、これら調味料を混ぜ合わせることでさらに美味しさは昇華する。

特ににんにくは必須レベル
脇に目をやるとたまねぎや生姜も置いてある。
わたくしは特に使わないが、好みに応じて味変出来る。

水は卓上のものをセルフで使用する。
なお画像がブレブレなのではなくコップとポットが超高速で振動していたということにしてほしい。

実食:ベジタブル家系

さてこれがお待ちかねのベジタブル家系である。
なお注文してから数分と待たずに爆速で料理が提供された。

よく考えたら麺を茹でる必要が無いのだから当然か
構成
さて麺の代わりに野菜を使用しているとのことだが、一体どのようになっているのだろうか。
覆いかぶさっていた焼き豚をどけてほじくり返すと大量のモヤシが顔を出す。

ベジタブル家系とは麺の代わりに大量のモヤシ、そしてキャベツとほうれん草で構成されていることがわかる。
なるほどこれであれば糖質量は大きく抑えられるだろう。
なおデフォルトの肉類はおそらくこれ。

これだけだと少々物足りになく感じる。
そんな時はこのように焼豚トッピングを追加するといいだろう。

これで肉、野菜とかなりバランスが良くなる。味玉も良い選択だ。
トッピングについて

前述の通り、ベジタブル家系はデフォルトでは味気ない構成となっている
従ってトッピングはほぼ必須と考えた方が良さそうだ。
こうした構成のイメージとしてはココイチの低糖質カレーに近いと言えるだろう。
以下、参考までにおすすめトッピング画像である。

●ベジタブル家系
トッピング:チャーシュー4枚
標準では肉要素が足りないので、追加するとこのようになる。

●ベジタブル家系
トッピング:MAX盛り
MAX盛りの内容は下記の通り。
・のり3枚
・半熟卵1個
・チャーシュー2枚

どちらにしても肉は欲しいところ
味について
さて肝心のお味についてだが、麺がモヤシになるのであれば当然物足りなくなる―――

そう考えそうなものだが、このモヤシを侮ってはいけない。これはそこらの軟弱なモヤシではない。
なにせあの家系特有の濃厚なスープを全身に吸いこんでいるのだ。
これによって精鋭の家系モヤシへとクラスチェンジしているため、ラーメンっぽさは無いものの個人的には思った以上の満足度があったというのが事実だ。
以下のように考えるとイメージがつくだろうか。
●ラーメンの代替として考えると物足りない
●野菜スープという前提でとらえると満足度が高い
味変

とはいえ、それでもモヤシを食べ続けていると途中で飽きが来てしまうこともあるだろう。
そんな時は卓上の調味料類で味変するといいだろう。
家系のスープにはごまやラー油が良く合うし、これらは低糖質であるため利用するのがおススメだ。

辛党には豆板醤あたりも良さそう。
そして家系といえばやはりこのにんにく。

これが無ければ始まらない。わたくしはかならずにんにくは使用する。

吸血鬼も裸足で逃げ出すレベル
まとめ

…という点が調査した結果である。
以下のようにまとめつつ、今回の報告を終えたいと思う。
●壱角家では糖質制限ができる
●ベジタブル家系は濃厚スープで美味しい
●ただしラーメンを期待せず野菜スープとして考える。
それではまた!