「湯シャンって髪が臭くなるでしょwwww」
湯シャンは実践してみたいと思いつつもなかなか足を踏み出しにくいというのが大多数だろう。とはいえ実践している人からは臭くなんてないよ、という声も聞こえてくる。
ここでは現時点で10か月間は湯シャンを継続しているわたくしから、巷で言われているような「湯シャンを実践すると本当に髪が臭くなるのか?」について結果を共有したいと思う。
結論
![「ここ出ますよ!と黒板を指す先生」の写真[モデル:大川竜弥]](https://user0514.cdnw.net/shared/img/thumb/MS251_kokoderuyo_TP_V.jpg)
答えは半分正解で半分不正解。
ネットで見られるような「どうせ臭くなる」「実際にやったら臭くなった」という意見も間違ってはいない。実際のところ、湯シャンを実践した人からすると「臭くならない」「臭くなる」どちらも言い切ることは難しい。つまりは…
●湯シャンを実践すると最初しばらくの間は確実に臭くなる
●だけどそのまま続けると臭いはしなくなる
というのが真相である。
なので湯シャンは臭くなるというのは完全に否定できないのが現状だし、そういうものだと理解して取り組まないと痛い目を見ることになる。そうした心構えもないまま実践してしまい「湯シャンやってみたけど臭くなったので辞めた」という人も少なからずいるだろうし、そういう人は湯シャンのアンチになりやすいと思う。
なぜ臭くなるのか
![「鼻をつまんでNO THANK YOU」の写真[モデル:Lala]](https://user0514.cdnw.net/shared/img/thumb/wakigaIMGL7747_TP_V.jpg)
湯シャンと聞いて各人が頭に思い描いているイメージそのままで、湯シャンを開始するとシャンプーを辞めたことによる影響で頭皮の皮脂が過剰に残り、結果として以下のような状態に陥る。
●臭い
●べた付く
●かゆい
●フケが出る
シャンプーに含まれる界面活性剤は本来頭皮に必要な皮脂も根こそぎ洗浄することで知られるが、結果として頭皮は「あらやだ皮脂が無くなってるじゃないの!もっと増やさなきゃ!」と、本来の量を大きく上回る皮脂を分泌してカバーしようとすることに起因する。
(1) シャンプーによって皮脂を根こそぎ洗浄
(2) 頭皮による皮脂大量分泌
シャンプーをしている人のサイクルをシンプルに表すと(1)(2)を毎日繰り返しているということになるが、ここで(1)をやめると(2)のみ繰り返されることになり「皮脂が残っているのに頭皮はドバドバ大量分泌する皮脂フィーバー状態」に突入するのは想像に難くないだろう。これによって湯シャン開始直後は髪が臭くなるのはごく自然な流れなのである。
なぜ改善されるのか

では湯シャン開始後の不潔タイムがずっと続くのかと言うとそうでもない。このような状態でも湯シャンを継続すると頭皮は「あらやだ…もう実は皮脂出す必要ないんじゃないのかしら?」と頭皮状況が変わったことを認識してくれるようになり、結果として頭皮が生成する皮脂量は本来の量に戻ることになる。こうなると頭皮の状態は一変する。
●臭い ⇒ 無くなる
●かゆみ ⇒ 無くなる
●べた付き ⇒ むしろパサパサになる
●フケ ⇒ 出にくくなる
これはガチである。わたくしの場合は徐々にこのような状態になったのではなく、ある朝突然違和感を覚えた。
「…? あれ、ワイの髪の様子がなんかおかしいぞ?」
特にべた付きの変化が顕著で、あれだけべた付きに悩んでいたのにむしろカサカサになっていたことに気付き「あ、これは峠を越したな」と明確に悟ることができた。
ニオイについても明確で、自分でも臭いと感じていたものが急に無臭になるから面白い。特に枕については印象深く、湯シャン開始直後はやたらと臭くなっていた枕が峠を越した今はもう枕が臭うこともなくなったのだから言うことがない(そういえば加齢臭的なものも枕から臭わなくなった)。
じゃあどうすればいいのさ

前提として峠を越すためにはどの程度の日数が必要なのかというと、わたくしの場合は5日ほど不潔タイムが続いたのであくまでもこれは一例として参考にして欲しい。
とはいえわたくしの場合は新型コロナウィルスに罹ったタイミングで実施したというイレギュラーなケースであることも事実だ。当時コロナに罹患した場合は10日間は仕事を禁止することなっていたため、そらならばこのタイミングでやってしまえと湯シャンに踏み切った経緯がある。
一般的に仕事をしている社会人にとってはこのような選択は難しく、「よーし湯シャン始めたいから病気になろう」というワイルドなスタートは当然ながらおススメできない。
●長期休暇を活用する。
●湯シャンの頻度を徐々に増やして慣らす。
これまでの湯シャンの特性を踏まえれば、上記のような手法が切替方式として有効であるとおぼろげに見えてくるだろう。わたくしの結論としては両方を取り入れるのがベストだと考える。
つまり平常時から徐々に湯シャンを取り入れていき、基本は湯シャンとしつつも1日おきにシャンプー…2日おきにシャンプー…と徐々に頭皮を湯シャンに慣らしてゆく。前述のように頭皮は自身の状況に応じて皮脂の分泌量を調整する性質があるため、湯シャン頻度を徐々に増やすことでそれに応じて皮脂量を調整してくれるだろう。
そのうえで、GWや年末年始といった長期休暇のタイミングを丸々湯シャンの切り替えに当ててしまう方法が有効ではないかと思われる。というよりも社会人においてはほぼそれしか選択肢がない。
まとめ

湯シャンに興味がある人は潜在的に大勢いるのではないかと思う。しかし、多くの人間関係の中で生活するわたくし達にとって万一にでも異臭を放つなんてことは許されず二の足を踏むのも不自然ではないだろう。そうした人たちにとってわたくしの実体験がわずかにでも参考になれば幸いである。
それでは以下のようにまとめつつ、今回の報告を終わりにしたいと思う。
●湯シャンを実践すると高確率で臭くなる
●ただし湯シャンを続けているとそれはいずれ解消される。