低糖質メニューを取り入れる企業も増加する飲食業界。
その中でも比較的低糖質メニューを取り入れにくいジャンルである「牛丼」屋においてなお低糖質メニューを提供しようと奮闘するシリーズがある。
吉野家の牛サラダシリーズだ。
●吉野家の牛サラダシリーズとは
●吉野家の低糖質メニュー炭水化物量
●吉野家の低糖質メニューの感想

牛丼屋は割と低糖質メニューに前向き
牛サラダシリーズとは

牛丼チェーン三銃士の一角である吉野家が提案する低糖質メニュー。
通常の牛丼とは異なり、ライスを除いた代わりにサラダを導入する丼の形態。イメージ的にはすき家の「牛丼ライト」シリーズが近いだろう。
元をたどると2019年5月に発売された「ライザップ牛サラダ」までさかのぼる。

これはライザップとコラボして打ち出された「高たんぱく・低糖質」メニューである。
大手牛丼チェーン三銃士の中でも松屋が「ロカボチェンジ」、すき家が「牛丼ライト」と低糖質メニューを展開する中で、最後発となった吉野家が送り出した待望のロカボメニューとなっていた。
このライザップ牛サラダは一部の間では支持を集めていたが、2022年にはひっそりと販売終了しつつも徐々に現在の「チーズ牛サラダ」「キムチ牛サラダ」へと移行してきたというのが現状だ。
種類
「牛肉」「鶏肉」「温玉」「ブロッコリー」そして埋もれた先の「野菜」が基本構成になる。
ここにチーズかキムチのいずれかが加わった2つの種類が展開されている。
✅チーズ牛サラダ
✅キムチ牛サラダ
牛サラダの栄養成分
今回の主役である牛サラダの栄養成分は以下の通り。
メニュー | 炭水化物 (g) | カロリー (kcal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) |
---|---|---|---|---|
ライザップ牛サラダ(販売終了) | 12.2 | 430 | 30.0 | 27.0 |
チーズ牛サラダ | 9.3 | 495 | 32.7 | 36.8 |
キムチ牛サラダ | 13.6 | 415 | 26.8 | 28.4 |
●炭水化物は10g前後となっておりなかなか優秀。
●野菜が多いため食物繊維の割合も高く、実際の糖質はもっと下がるだろう。
●特にチーズ牛サラダは低炭水化物、高たんぱく質の傾向が高い。

糖質制限中の外食メニューとしては十分に合格点。
迷うようであればチーズ牛サラダを選んでおけば間違いないだろう。
ドレッシングの栄養成分
なお注文の際は以下ドレッシングのいずれかを選択する。
メニュー | 炭水化物 (g) | カロリー (kcal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) | |
---|---|---|---|---|---|
焙煎ごまドレッシング | 1.8 | 66 | 0.3 | 6.2 | |
ノンオイル和風ドレッシング | 1.6 | 8 | 0.4 | 0.0 |
●焙煎ごまドレッシングはカロリーが高い
●炭水化物量にはどちらもほとんど差がない
結論、ここは好みで選んでいいだろう。

割とドレッシング無しでもイケるので要らないと言うのもアリ。
サイドメニューの糖質量
牛サラダは単体でも十分なボリュームがあり一食分として申し分ないが、ちょろっとだけ追加したい場合もあるだろう。
メニュー | 炭水化物 (g) | カロリー (kcal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) | |
---|---|---|---|---|---|
鮭 | 0.1 | 133 | 13.9 | 8.5 | |
玉子 | 0.2 | 76 | 6.2 | 5.2 | |
半熟玉子 | 0.2 | 76 | 6.2 | 5.2 | |
のり | 0.6 | 5 | 0.6 | 0.1 | |
チーズ | 0.8 | 105 | 6.8 | 8.6 | |
みそ汁 | 2.4 | 19 | 1.2 | 0.5 | |
あさり汁 | 2.8 | 53 | 7.3 | 1.2 | |
肉だく(牛小鉢) | 3.2 | 130 | 7.0 | 9.8 | |
しじみ汁 | 3.3 | 41 | 4.2 | 1.0 | |
ねぎ玉子 | 5.8 | 103 | 7.0 | 5.5 | |
納豆(タレ・カラシ・ネギ含む) | 6.2 | 98 | 7.8 | 4.6 | |
ねぎラー油 | 6.9 | 108 | 1.2 | 8.5 | |
ねぎだく | 8.5 | 44 | 1.5 | 0.4 | |
とん汁 | 14.0 | 160 | 5.7 | 9.1 | |
ご飯 | 並盛 | 81.6 | 370 | 5.5 | 0.7 |
大盛 | 115.0 | 521 | 7.8 | 0.9 |
ただ卵やチーズなどの低淡水化物メニューは元々の牛サラダに入っているので、正直オトモの選択肢は幅広いとは言えない。

わたくしは味噌汁をよく頼んでいる。
メイン+味噌汁はちょうどいい感じ。
実食:牛サラダシリーズ

吉野家の牛サラダシリーズについて調査した結果を報告する。
注文方法
吉野家では紙メニューを用いた注文が一般的だと思われる。
入店・着席し店員へ牛サラダメニューを注文する。
✅チーズ牛サラダ
✅キムチ牛サラダ
なお意外ではあるが牛サラダメニュー(上の画像)に記載のように、このシリーズは糖質量よりもタンパク質量を全面に出しているようだ。

謙虚ですなあ…!
また、店舗によっては牛サラダを取り扱っていないところもあるらしい。
実際にわたくしが新宿でふらりと立ち寄った店舗では牛サラダメニューが無かった。
どこにでもあるものでは無い点は注意が必要だ。

「じゃあやめときますスンマセン」と下唇を噛みながら涙がこぼれないように上を向きながら立ち去った
チーズ牛サラダ

感想
サラダのカテゴリに入っているため、これだけでは物足りないのかなと思っていたがそんなことはなく、これだけでも一食分として十分通じる食べ応えがあった。

チーズ・卵・肉・野菜という夢のコラボが絡まり合い非常なまろやかな食感となるのが特徴的。
次第にチーズが溶けてほどよい具合になり、ここに焙煎ごまドレッシングも投入するとまろやかさが加速されて本当に美味い。
同じ牛丼チェーンでは松屋の生野菜チェンジやすき家のお食事サラダが挙げられるが、サラダ類としてはこれが頭一つ抜き出て美味いと感じた。
がっつりな食材が集合しているにも関わらず、牛丼屋のメニューとは思えないほど見た目に華がある点も高ポイントだ。
しかもこれだけ美味しいにも関わらず炭水化物量は9.8gとなっている。
キムチ牛サラダ

こちらは牛サラダにチーズではなくキムチが添えられたバージョン
キムチという特性上チーズ牛サラダよりも炭水化物量は高くなるが、辛いものが大好きな人にとっては好ましい選択肢だろう。

わたくしはチーズの方が好みではある

構成はチーズ牛サラダとほぼ同じで、牛肉・鶏肉・卵・ブロッコリーという高たんぱく低糖質を代表する食材のオンパレード。
キムチ自身にそれなりの味が付いているため、ドレッシングは使わずに単品でもイケるかもしれない。
まとめ
…というところが吉野家における牛サラダの調査報告になる。
以下のようにまとめつつ、今回の報告を終えたいと思う。
●牛サラダシリーズとは?
・牛肉、鶏肉、野菜といった低糖質な食材をベースにしたサラダ。
・ライザップ牛サラダの流れを受け継いでおり、高たんぱく低糖質。
・一食分として十分な食べ応えとボリュームがある。
●牛サラダは糖質制限中に食べられるのか?
・糖質量的には10g前後となり多くの糖質制限プレイヤーにおススメできる。
・特にチーズ牛サラダは糖質が9g台と低い。そして美味い。
様々な町で見かける吉野家だが、糖質量が10gで美味しく頂けるメニューの存在はとてもありがたい。
多くの糖質制限プレイヤーにとっては積極的に利用して差し支えないチェーン店と言えるだろう。