クロセチン
日本ではあまり聞き馴染みのないやつその2。
🔹 概要
クロセチンは、クチナシやサフラン由来のカロテノイドで、睡眠の質向上・寝覚め改善・中途覚醒の減少に効果がある。
血流改善・抗酸化作用も強く、眼精疲労や認知機能のサポートにも役立つ。
🔹 睡眠への効果
項目 | 効果 |
---|---|
寝つき | △ (直接的な影響は少ない) |
睡眠の質 | ◎ (中途覚醒を減らし、深い睡眠を促進) |
寝覚め | ◎ (スッキリ目覚めをサポート) |
✅ ノンレム睡眠(深い睡眠)を増やし、中途覚醒を減らす
✅ 血流改善により、睡眠中の脳の回復をサポート
✅ 寝起きのスッキリ感を向上させ、日中のパフォーマンスを上げる
🔹 睡眠以外の効果
✅ 眼精疲労の軽減(目の血流改善・ピント調節機能のサポート)
✅ 抗酸化作用(細胞の酸化ストレスを軽減)
✅ 認知機能のサポート(脳の血流改善)
🔹 摂取方法
✅ 一日の摂取量目安
- 7.5mg〜15mg/日(研究で効果が確認された範囲)
- 15mg以上摂っても過剰摂取のリスクは低いが、効果が頭打ちになる可能性あり
✅ おすすめ摂取タイミング
- 寝る1〜2時間前がベスト(睡眠の質&寝覚め改善のため)
- 目の健康目的なら朝でもOK
✅ 摂取方法(食材)
- クチナシ・サフランに含まれるが、食品から十分な量を摂るのは難しい
- サプリでの摂取が主流(7.5mg〜15mgのものを選ぶ)
コメント
睡眠成分の評価としてクロセチンをこのように高評価に位置させるのは珍しいのかもしれない。
クロセチンは睡眠の質を高めるのみならず寝覚めをスッキリさせるため、睡眠の出口戦略において効果を有する貴重な成分というのが高評価のポイント。他の睡眠成分と役割が被らないゆえ、必然的に投入する必要性が高まるというわけだ。
わたくしも中途覚醒、つまり眠りの浅さを改善したいと考えていた時期があった。そんな折にクロセチンを投入してみたところ、その晩は夜間に目覚めることがなくスッキリと朝を迎えることが出来て驚いた記憶がある。
また、クロセチンはもともと目によい成分として知られていた経緯がある。
目を酷使しがちな現代人においては眼精疲労の改善効果が一緒に含まれるのは誰にとっても有用であり、また緑内障の予防にも一定の効果が期待されるため、睡眠と目の保護という二つの刃で我々の日常を守ってくれるのだ。
なお、クロセチンはタクアンやサフランなどに含まれるが、量も少ない上に日常的に摂取できる機会も少ないため、摂取する場合はサプリがメインになるだろう。
基本的にサプリで摂取するしかないのにあまり知られていない。ということは、裏を返すとこの成分に関する情報がどれだけ貴重かわかるだろう。