この記事では、膝下クッション使用したことで長年の悩みであった腰痛と声の出にくさが劇的に改善した、という体験談を紹介したい。いや紹介させろ。
●こういう人には刺さる可能性がある
✅反り腰
✅腰痛を持っている。特に起床時が痛い。
✅お腹から良く通る声が出せない。ボソボソ声。
もし、わたくしと同じ悩みを持つ人がわたくしと同じ方法で改善できるとしたらこれほど嬉しいことはない。
膝下枕とは?
膝下枕とは、仰向けで寝た状態において、膝の下に枕やクッションを挟む行為だ。
こうするとつまりは膝を立てた状態になるが、この状態で睡眠することが一部特定の層に大いに刺さる可能性がある。
事実わたくしはこのちょっとした工夫で誇張ではなくとんでもないほど大きな効果を得られた。
というのも、長年にわたる決して小さくない悩みが2つも同時に解消されたためだ。
悩み①:腰痛

腰痛に悩まされる現代人は少なくないだろう。
わたくしもその例にもれず、決して重度ではないが地味に痛いという慢性的な腰痛を抱えていた。しかしシステムエンジニアとして基本座りっぱなしという性質上、こうした腰痛も職業病とあきらめていた部分もあった。
しかし、特徴としては朝起きた時が一番つらいということに気付いた。日中の活動は支障なく行えるが、そのまま眠りについても翌朝になると腰が痛い。起き上がるときにウッと痛みが走るし、ベッドから出るのが億劫になる。
これはベッドが合っていないのだろうか?
まず試したのはベッドの上に柔らかいマットレスを置く方法だ。これは決して安くない買い物だったが、導入直後はこの柔らかさが気持ちよくて腰にも良さそうに思えた。しかしその後はやはり起床時の腰痛は改善することはなかった。
次に試したのは、硬いマットレスに変えるというものだ。もう原因がよくわからない以上は色々試すしかないと思った。柔らかいものがダメなら硬いものだ。しかし結果としては変わらず、起床時の「ウッ」は改善することはなかった・・
悩み②声が出しにくい
わたくしはシステムエンジニアであるため、仕事柄よく声を使う…というわけではないけれども、会議で人と会話する機会はもちろんある。しかしそうした時のわたくしには「大きなよく通る声が出にくい」といった悩みがあった。
たとえば居るじゃないか、腹の底からどっしりとした響く声を放つ民が。いったい何を食ったらそんな声出せんねんというくらいの。そうしたデキるボイスの男たちにいつも感心しながら、わたくしの声はボソボソしているのだった。
もちろん大きな通る声は出したいのだけれど、どう頑張ってもこれがうまくいかない。
叫ぶように声を出そうとしても出しにくいし、感覚として腹から声が出ていないのだ。これは喉が悪いというよりももっと内側の根本的なところに問題があるように思えた。そこで腹筋してみたりボイトレしてみたりしたが、どうしても改善する気配はないためこれは生まれつきのものかとあきらめていた。
そしてこれはネットで調べてもYouTubeで探してもコレだという解決案はみつからなかった。
膝下枕で得られた3つのとんでもない効果

さてそんなわたくしが膝下枕を実践したらどうなったのか?
細けぇ話は後回しにするとして、体感した効果を共有するとしよう。
腰痛が改善された
わたくしね、上で書いたように普通に仰向けの場合は毎朝起きた時にすでに腰が痛かったんですよ。これは普段の姿勢が悪いせいだからもう治らないんだろうなとか、もっと硬いベッドにした方がいいのかなと思っていたけれど、膝下に枕を挟んでからは腰痛がキレイに改善された。もうね、今までの痛みはなんだったのかと。
さらにいうと、日中の歩行においても大きな改善が見られた。というのも、歩行の際も今までは股関節に(油でも切れたかのような)ひっかりを感じていたが、それもなくなっていることに気付いた。つまり歩きもスムーズになったのである。
わたくしが職業病と思ってあきらめていたものが膝下枕一つでここまで改善されるなんて、今までの人生はなんだったのかと言いたい。
なおわたくし同様に反り腰で歩行に難のあるうちのオカンにもこの膝下枕を試してもらったところ、わたくしと同様に凄く歩きやすくなったと驚いており、今では膝下枕の欠かせない日々を送っているようだ。こうした点からも膝下枕の可能性は広く知られるべきものと考えている。
声が良く出るようになった

さらには、過去の人生で無いほどめちゃくちゃ声が良く出るようになったことを発見したのである!正直、膝下枕は腰痛対策として行ったのだが、声の出にくさが角度から解決して本当に驚いた。これはわたくしにとってはこれまでの人生を覆えすほどのインパクトがあった。
これまでも飲酒した翌日にも一時的に声が良く出るといった傾向はあったが、今回はそうした一時的な改善ではなくて、毎日腹の底からどっしりと響く重低音ボイスが出るようになったのである!これにはうれしすぎて一人で声を出してみたりカラオケに行ったりして声の出しやすさを何度も何度も確かめたくらいだ。そして独り言が増えた()。
ほんまに?と思うかもしれないがこれはガチだ。
長年声が出しにくいことでで悩んでいたわたくしが言うのだから間違いない。
お腹から口までの空気の通り道に阻害物がなくなったかのようなスムーズさを感じる。
ホースでたとえるならば、グネグネ曲がったり途中狭かったりするホースがまっすぐの状態になり水を出しやすくなったような感覚だ。信じられないかもしれないが、クッションを挟んだだけでここまで改善した。これには本当に感激しているし、それ以降はもう前のように声が出にくいということは発生していない。
睡眠の質が向上した
さらにさらには朝起きた時の目覚めがとても良くなり、スッと起きられるようになった。
また日中の活動においても段違いで、驚くほど睡眠の質が上がったのだと実感する。
おそらくなのだが、膝下枕によってスムーズな姿勢と呼吸で睡眠することにより、いびきの発生低下に伴い睡眠の質が向上していたものと思われる。というのも、Fitbitによる睡眠時のパフォーマンスをチェックすると「推定酸素変動量」に明確な違いがみられるためだ。
この推定酸素変動量は呼吸に問題が起きている場合は変動しやすいとされ、いびきや睡眠時の無呼吸においては変動が大きくなる。当然この振れ幅が大きいほど安静に眠れていないため日中に疲れを残してしまうと言えるだろう。しかしわたくしは膝下枕を取り入れることでこの睡眠時の酸素変動量がかなり安定する状態になった。
なぜ改善されたのか?膝下枕のメカニズム

ではなぜ膝下にクッションを挟むだけでこのような現象が起きたのだろうか?
ここには反り腰との相性の要素が強い。
反り腰とは
そもそも反り腰とは何かというと、骨盤が前傾することで通常よりも腰が反った状態になることを指す。
この状態では次のような問題が起きるらしい。
- 腰に負担がかかる → 腰椎が圧迫され、慢性的な腰痛につながる
- 肋骨が開きやすくなる → 横隔膜の動きが制限される
- 呼吸が浅くなる → 声を出すときの息のコントロールが難しくなる
反り腰そのものが好ましい状態ではないが、特に腰が反った状態で寝るということは一晩中腰に負担をかけることになるようだ。わたくしが寝起き時点で腰がウッと痛くなっていたのもこのように起床時点で既にダメージを受けていたからだろう。
膝下枕の作用
腰の反った人が仰向けで寝ても腰は床から浮いた状態になりまっすぐにはならない。
このまま長時間の睡眠をとるとジワジワと腰に負担をかけ続けるため、腰痛とともに朝を迎えるという残念な仕様になっていたようだ。
ところが膝を立てることで骨盤の前傾が緩和され、腰は反らずにしっかりと床に密着した状態となるため、反り腰の人にとっては膝を曲げた状態こそが最も腰の負担が少ない自然な仰向け姿勢ということになる。

結果、起床時の腰回りに痛みもなくスムーズに稼働できるようになるという理屈だ。
というよりこれでようやく反り腰じゃない人と同じスタートラインに立つのだからやらない理由がない。
また、声を出すときは横隔膜の上下運動がカギとなるが、反り腰は横隔膜の可動域が狭いため呼吸も浅く、声を出すときの息のコントロールに難があるようだ。これが膝下枕によって腰がまっすぐな状態で寝ることで横隔膜の動きがスムーズとなり、結果呼吸が深くになり声が出しやすくなるという恩恵も得られる。
まとめ🖊

膝下に枕を入れる――たったそれだけの工夫で、
わたくしの長年の悩みだった「腰痛」と「声の出しにくさ」がどちらも劇的に改善された。
最初はただの腰痛対策だったが、実際にやってみると、
・朝起きたときの「ウッ」とくる腰の痛みがなくなり
・お腹から自然に声が出て、会話もスムーズに
・歩くときの違和感まで消えていた
という、まさに予想外の“副産物”までついてきた。
この記事で紹介したように、反り腰の人にとって膝下枕は、
腰をまっすぐに保ち、横隔膜の動きを改善し、結果的に身体全体の連動を整える効果があるように思う。
もし、
- 朝起きたときの腰の痛みに悩んでいる
- 声がこもっていて通らない
- なんとなく呼吸が浅い
そんな日常的な不調を感じているなら、ぜひ一度試してみてほしい。
人によっては、人生がちょっと楽になるかもしれない。
わたくしがそうだったように。